劇場版「チェーンソーマン レゼ篇」
鑑賞。

最高のスタッフによる、
極上のB級映画リスペクトてした。

ブラボー!


そこかしこの眠くなる実写映画で
見たことあるシーンを切り貼りし、
ゲラゲラ笑える酔者向け作品に
仕上がっており、
大満足なのてす(ベタ褒め)。

前から2列目であおり気味に
観ていたのですが、
戦闘シーンではフラッシュバックに
極彩色デフォルメ作画は、
’70年前後の“観るドラッグ”を
思い出させました、キクー!


ここから真面目なお話。
藤本タツキ氏は庵野秀明さんと
同じように
「好きな作品を真似する作風」
なのは明白です。
しかし、庵野さんが「自分色に染めて(演出して)」
綺麗に仕上げるのに対して、
藤本氏は「まんまをモザイク組みして」
あえて不細工なままニヤニヤ楽しむ
マニア気質を感じました。

いわば、庵野作品は元ネタをモリブデン鋼のように
溶け合わして「庵野味」に昇華。
対する藤本作品は元ネタを
パッチワーク技法で張り合わせ、
ストーリーはそれらが
バラバラと剥がれないようにする台紙。


「レぜ篇」ラストシーンで
あっさりとレゼが倒されるシーンで
特にそれを感じました。
10数分に及び派手に
デンジと戦っていた
無茶苦茶な強さが無視され、
「恋をしたら負け」フラグで
エンジェルにあっさり殺される。
マキマの強さを
見せつけているものの、
実際に殺したのは映画内で
それまでヘタレだったエンジェル。
これらも物語の整合性よりも、
「好きな作品のつぎはぎ」を
優先させたように感じました。
エンジェルが四課で2番目に強い、
とマキマが語ってましたが、
伏線としては弱すぎ……。


庵野さんは作品を通して
「親子の関係」(各アニメ)
「凡人が組織して大敵を倒す」(シン・ゴジラ)
など明確なテーマがあり、
それを効果的に彩るために
「過去作品の名シーン」を
演出として採用。
しかし藤本氏の作品には
一本通したテーマが感じられず、
「過去作品の名シーン」の
再現のためにキャラや物語が
存在しているように
感じてしまうのでした。
だからこそ、MAPPAの
敏腕スタッフ達が
その藤本氏のコンセプトを十分に汲み、
最高の再現度が実現したのではないでしょうか。


庵野さんと言えば、
「シン・ゴジラ」までは明確な
テーマを感じたのですが、
「シン・ウルトラマン」
「シン・仮面ライダー」と
ただただ過去の名作を
“オナニー的リメイク”している
ようにか見えてこず、
そこが“エヴァ”庵野の神話性の
崩壊と囁かれる要因なのでは、
と想像しています。
TV、旧劇、新劇と一貫していた
「新しい表現への挑戦」が
見当たらないんです……。
個人の感想ですが。


余談。
最初は貸し切り状態で
「大丈夫か、南大沢?」と
心配したものの、
観劇後に振り返れば
10人ほどは入っていました。

何よりクリビツだったのは、
10年ぶりくらいの南大沢。

浦島太郎状態で、
頭の中の地図と現場が一致せず、
あちらへフラフラこちらへフラフラ、
お目当てのラーメン屋に行くのに
駐輪場を通って自動車道に迷い出て、
ぐるーっと大回りする始末。
しかも高いのに美味しくない(関係ない)。

駅周辺マップが見当たらず、
しかも目の前のビル名が
判らないトラップ、
改札出たペダストリアンデッキが
面するビルによって
2階だったり5階だったり、
初見殺しで泣きそうでした。

しかも最初のお目当ての
沖縄料理屋潰れてるし(関係ない)。

さらに余談。
帰りに橋本の居酒屋寄って
バスで自宅近くまで帰ろうとしたら
ダイヤ改正で町田行のバスが
2時間も前に終わってたし。

古淵の居酒屋に
ラストオーダー5分前に駆け込み、
ドサっと注文、胃に詰め込んだのでした。

帰りは30分かけて自宅まで歩き。
さすが我が家の最寄り駅、
経営するオタクバーよりも
ずっと距離が近いですな。

https://i0.wp.com/www.takekowbow.com/wordpress/wp-content/uploads/2025/12/a82c4d8699a4716c486c05589345a99f.jpg?fit=1024%2C1024&ssl=1https://i0.wp.com/www.takekowbow.com/wordpress/wp-content/uploads/2025/12/a82c4d8699a4716c486c05589345a99f.jpg?resize=150%2C150&ssl=1雷門 風太blogTOHOシネマズ南大沢,チェーンソーマンレゼ篇,チェーンソーマンレゼ編,映画鑑賞劇場版「チェーンソーマン レゼ篇」鑑賞。 最高のスタッフによる、極上のB級映画リスペクトてした。 ブラボー! そこかしこの眠くなる実写映画で見たことあるシーンを切り貼りし、ゲラゲラ笑える酔者向け作品に仕上がっており、大満足なのてす(ベタ褒め)。 前から2列目であおり気味に観ていたのですが、戦闘シーンではフラッシュバックに極彩色デフォルメ作画は、'70年前後の“観るドラッグ”を思い出させました、キクー! ここから真面目なお話。藤本タツキ氏は庵野秀明さんと同じように「好きな作品を真似する作風」なのは明白です。しかし、庵野さんが「自分色に染めて(演出して)」綺麗に仕上げるのに対して、藤本氏は「まんまをモザイク組みして」あえて不細工なままニヤニヤ楽しむマニア気質を感じました。 いわば、庵野作品は元ネタをモリブデン鋼のように溶け合わして「庵野味」に昇華。対する藤本作品は元ネタをパッチワーク技法で張り合わせ、ストーリーはそれらがバラバラと剥がれないようにする台紙。 「レぜ篇」ラストシーンであっさりとレゼが倒されるシーンで特にそれを感じました。10数分に及び派手にデンジと戦っていた無茶苦茶な強さが無視され、「恋をしたら負け」フラグでエンジェルにあっさり殺される。マキマの強さを見せつけているものの、実際に殺したのは映画内でそれまでヘタレだったエンジェル。これらも物語の整合性よりも、「好きな作品のつぎはぎ」を優先させたように感じました。エンジェルが四課で2番目に強い、とマキマが語ってましたが、伏線としては弱すぎ……。 庵野さんは作品を通して「親子の関係」(各アニメ)「凡人が組織して大敵を倒す」(シン・ゴジラ)など明確なテーマがあり、それを効果的に彩るために「過去作品の名シーン」を演出として採用。しかし藤本氏の作品には一本通したテーマが感じられず、「過去作品の名シーン」の再現のためにキャラや物語が存在しているように感じてしまうのでした。だからこそ、MAPPAの敏腕スタッフ達がその藤本氏のコンセプトを十分に汲み、最高の再現度が実現したのではないでしょうか。 庵野さんと言えば、「シン・ゴジラ」までは明確なテーマを感じたのですが、「シン・ウルトラマン」「シン・仮面ライダー」とただただ過去の名作を'オナニー的リメイク'しているようにか見えてこず、そこが“エヴァ”庵野の神話性の崩壊と囁かれる要因なのでは、と想像しています。TV、旧劇、新劇と一貫していた「新しい表現への挑戦」が見当たらないんです……。個人の感想ですが。 余談。最初は貸し切り状態で「大丈夫か、南大沢?」と心配したものの、観劇後に振り返れば10人ほどは入っていました。 何よりクリビツだったのは、10年ぶりくらいの南大沢。 浦島太郎状態で、頭の中の地図と現場が一致せず、あちらへフラフラこちらへフラフラ、お目当てのラーメン屋に行くのに駐輪場を通って自動車道に迷い出て、ぐるーっと大回りする始末。しかも高いのに美味しくない(関係ない)。 駅周辺マップが見当たらず、しかも目の前のビル名が判らないトラップ、改札出たペダストリアンデッキが面するビルによって2階だったり5階だったり、初見殺しで泣きそうでした。 しかも最初のお目当ての沖縄料理屋潰れてるし(関係ない)。 さらに余談。帰りに橋本の居酒屋寄ってバスで自宅近くまで帰ろうとしたらダイヤ改正で町田行のバスが2時間も前に終わってたし。 古淵の居酒屋にラストオーダー5分前に駆け込み、ドサっと注文、胃に詰め込んだのでした。 帰りは30分かけて自宅まで歩き。さすが我が家の最寄り駅、経営するオタクバーよりもずっと距離が近いですな。raymond hooter in banbooworkshop